2007年10月29日

年金を確実に受給するには

今問題とされている年金の記録等、年金について少し書いていきたいと思います。(最後に、年金を確実にもらうための □チェック項目 を掲載します。参考にしてくださいね!)
■前提■
 まず、年金問題の前提として、簡単な年金の基礎知識を書きますね(本当は、高校までの学校で教えてほしいことだと思います。税金とともに年金もほとんど国民の義務となっています。これを勉強し知ることは、国民の利益につながります。知らなさすぎて不利益になっていることが天こ盛りですね)。

学卒後、入社すると通常は厚生年金(公務員は共済年金)に加入します。就職せず厚生年金に加入しなくても、昭和61年から、20歳になれば国民年金に加入することになりました。ですから、20歳以上の方は、皆(かい)年金(20歳以上の国民はすべてなんらかの年金に加入している)となります。年金制度には、60歳以降の老齢年金だけでなく、障害年金や遺族年金や他にも保障があります。
 
■渦中の年金問題■
 今回問題となっている年金は、老齢年金(60歳〜65歳から受給できる)です。
加入した年金の履歴よって(履歴の長さやその時々の標準報酬月額の多さによって支給額が決まります。実は、このその時々の月額の反映がきちんとなされていたかは未だ問題とされていません。会社が故意に本来の額を手続きせずに未加入だったり、低額にしたりしたケースの処理は今、問題とされています。)年金が支給されますが、きちんと反映されないできた履歴(記録)が5000件。いえ、5000万件でした。

 私は社会保険労務士で年金の裁定請求(年金は本人又は委任を受けた人が請求しないと受給することができません)のご依頼もお受けします。年金を専門としていませんが、30件弱の依頼を受けました。一般の60歳以上の方が手続する方法と同じです。社会保険事務所に行き手続きします。

 しかし、少し違うのは、徹底的に依頼者の履歴を調べていただきます。今のように年金が問題とされていない時にも、履歴を照合するまでご本人にその場でお電話をして確認したり、国民年金と重複して支払っていないか(このケースは少なからずあると思います。私の経験でも3〜4件は重複していたので還付の手続をしました)、同姓同名で履歴があるときは、依頼者のご両親の名前で検索してもらったり、戦後の混乱時の履歴に関しては、当時の写真を持参したり当時の同僚の証言をお願いしたり、外務省へも照合作業をすることも。

 また、ほんの1年もたたない前の時期には、社会保険事務所は加入履歴を絶対に見せてくれませんでした(全くおかしい。個人が自分の支払った履歴を見せて欲しいといっているのです。私が履歴の載っているパソコンを覗き込むとパソコンを見えなくします。その履歴のコピーをほしい、と頼んでももらえませんでした。訳があったのですね・・・)。

 この経験から、今の年金問題が表面化したことは、少しは予期できたのですが、これほどまでにずさんだったことは想像できませんでした。絶句です。

 先ほど書きましたが、年金額は、受給までの履歴の長さと標準報酬月額の積み重ねで決まります。当然その額が多いと年金額も多くなります。少なければ少なく。しかし、今も、本当にそれまでの履歴を正確に反映していたか確認する方法がありません。

 会社の経理を担当している方!その月の末の差し引かれる会社の支払うべき年金の保険料の内訳を確認できていますか?金額が合わず、苦労されていませんか?その月に誰の保険料のどの額が差し引かれているか、ということを確認することができません。それを知りたいので、社会保険事務所に問い合わせても、調べれられません、と回答があります。差し引かれた保険料と会社が計算した保険料に数円の違いがあったり、大きく違ったり。きっと、かなりの手数と時間をかけているのではないでしょうか。
 
 厚生年金の保険料は、半分を会社が負担しています。そして、従業員の負担分も含めて支払う義務は会社にあります。これからは、是非、差し引かれる会社の保険料の内訳を、会社に知らせて欲しいです。今、自分の納めている年金保険料はいくらで、それが年金額に反映されることがいつも分かる状態であれば本当に安心ですよね。経営者団体は多くあると思いますが、是非、要望してほしいですね。簡単なことだと思います。

 今回は、このくらいで。
 では、年金を確実に受給するためのチェック項目です。ご利用ください。
20歳からの履歴を書き出してみる。 
 ・会社に入社したとき、退職したとき。繰り返しあったとこも全部。派遣だから、アルバイトだからと諦めないでなるべく全部がよいです。また、1ヶ月でも働いていれば、それも(1ヶ月違いである年金を受給できないケースもありました)。
 ・20歳から、転居があれば、その市町村の記録も作ってください。(働いていなくても、国民年金の加入履歴で問題となります)極力、何年何月まで書き出してください。年金は保険料を掛けるときも、年金を受給するときもを単位とします。

20歳から、氏名が変わった方(変わるたびに何度でも)婚姻、離婚、養子縁組(その解消)で、変更した年月日を記録する。

金手帳を数冊持っている(なくしたものも含めて。数冊持っていたような気がするでもいいです。何年頃にその手帳を作ったか、持っていたか等)方、すべて用意して持参してください。あったけど(あったと思うけど)今ないばあいは、申告してください。

籍名が、いろんな事情で正しく反映されていないことがあったら、その事情を申告してみてください(例えば、戸籍の氏名が今の自分の氏名と違うが、本当は私です!等)。

配偶者が、何度も転職している場合、その履歴を書き出してください。

氏名が、読み間違いされる場合や複数の読み方がある場合等、気になることがあれば、申告してみてください。特に、自分で書き出した履歴と違うと言われたとき、こんな氏名で他に履歴がないですか?等、聴いてみてください。実は、入力ミスもありますので、「なんか、こうかもしれない」と思ったことは言った方がいいかもしれませんよね。

学生時代や自分で保険料を納めてなかった場合で、親等が納めていたかもしれないときは、申告したり、親等に聴いてみてください。

国民年金の特例納付というのがありました。その時に保険料を納めていたか、確かめた方がよいと思った方は、調べたり、申告してください(1970年=昭和45年、1974年=昭和49年、1978年=昭和53年)その特例の詳しいことは、社会保険事務所に聴いてみてください。

自分の年金に加入していた(加入していると思っていた)履歴がないと言われても、証拠のものがなくても、加入当時、ご自身がその会社に勤めていた事を証言できる人を考えてみたりしてください。そのことがわかれば、確実に年金額に反映されますとはいえません。でも、なるべくたくさんの人に話をしてみて、履歴を証明してくれる方法を考えてみてくださいね。

以上が、チェック項目です。また、気が付いたことがありましたら、追記しますね。







posted by HOSHINO at 16:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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